【コラム】偏りがいけない理由。

 宇宙は常に安定を望んでおります。それは平安でありたいから・・・幸せでありたいからです。ところが人類は今、完全に物質に埋没しております。物質に埋没しているということは、精神をないがしろにしているということですから、平安が保たれるわけがないのです。なぜなら、物質(陰)と心(陽)のバランスが取れ、はじめて平安が訪れるようになっているからです。でも人類は、そのことにまだ気づいていないのです。ではなぜ偏ると平安が崩れるのか?、その理由を列挙してみることにしましょう。

  • 五官を刺激して得る快楽は、度が過ぎると必ず苦しみに変わるようになっています。麻薬による快楽は、その典型的事例といって良いでしょう。また化学薬品による副作用もその一例です。いずれも偏りから生まれた反作用です。 
  • 空気中に存在する酸素は安定していますが、濃縮してボンベにつめれば危険物になります。火薬を詰めた爆弾も、ガスボンベも、危険物の塊です。特に、ウランを濃縮して作った原子爆弾の破壊力は絶大です。濃縮すればするほど、つまり偏らせれば偏らせるほど、危険が増大するのです。
  • 毎年台風による被害は甚大ですが、台風も竜巻も空気を偏らせ膨大なエネルギーを生み出したものです。(地球上に汚れがたまると、自然は台風や竜巻や豪雨によって汚れを洗い流そうとする。)
  • 根や茎や葉など、薬草全体を使った漢方薬は穏やかな効き目が期待できますが、濃縮して作った化学薬品は効き目が強いため必ず副作用が起こります。毒はその典型的例です。
  • エネルギーの多い地域に紛争が絶えないのも、金持ちの周辺に波風が多く立つのも、偏りが原因です。石油もお金もエネルギーの塊ですから、偏ればどうしても争い事が起きるのです。
  • 怒り・憎しみ・心配・恐怖などの想いを多く抱くと、いつか必ず重い病になります。これは想いを陰の方に偏らせた結果です。肥満症はエネルギー過多、拒食症はエネルギー過少、どちらも偏りから生まれた病です。甘すぎるのも、辛すぎるのも、脂っこすぎるのも、病の原因になりますが、これも偏りによる反作用です。
  • 欧米では同性愛同士の結婚が増えておりますが、同性愛同士の結びつきは、天と地を逆様にしたぐらいのアンバランスを生み出すのです。水素と酸素を偏らせてみて下さい。酸とアルカリを偏らせてみて下さい。同じように、女も男も偏らせれば、異様な危険を生み出すのです。水素と酸素が結び付けば安定した水になるように、異性同士が結び付けば安定した愛の表現ができるように、中庸こそ正しい表現の姿なのです。なぜエイズという病気が増えていると思いますか?、なぜガンという病気が増えていると思いますか?、なぜ狂牛病や鳥インフルエンザが生まれたと思いますか?、すべて人類の偏った生き方に対する警告です。

 偏りがいけないのは、次のような例えでも分かってもらえると思います。

  • 知識のとりすぎは、考え方に弾力性を無くし直観力を弱めます。偉大な発明や発見が直感から生まれたことを考えれば、いかに博識が知恵を閉ざしているかが分かります。
  • ひいきのチームが負けると悔しくて眠れない、ひいきのチームが勝つと嬉しくで眠れない、どちらも想いを偏らせた弊害で身体に良くありません。特に腹立たしさほど、人の心を腐らせるものはありません。想いの偏りは心を腐らせるばかりでなく、身体を壊すことにもなりかねないのです。これは思想の偏りにもいえることで、よくよく注意せねばなりません。
  • 機械の便利さに頼ると、想像力や直観力や記憶力を鈍らせるばかりでなく、身体能力も低下させてしまいます。脳の一部しか使わない、手の一部しか使わない、足を使わない、これでは能力が低下するのも当然です。機械文明が精神と肉体の荒廃を生むといわれるのは、何でも機械頼りになり、能力を低下させてしまうからです。
  • 物の生産を特化してしまうと、何かあった場合切り替えるのが大変です。また技術や技能が偏ってしまうため、特定の人にしか使えない状態にしてしまいます。さらに生産物の移動に、大変な労力と時間が必要になります。物の生産は、その地域に根差したものはその地で作り、その地域の人たちが使うべきです。すなわち、地産地消を原則とすべきです。
  • 人口の集中した過密都市では、様々な弊害が生まれます。一方、過疎地域の弊害も見るに忍びないほどです。どちらも偏りが生み出した弊害です。一極集中による政治、経済、教育、環境などの弊害は、人間の心まで狂わせてしまうのです。

 以上、偏りがいけない理由を述べましたが、大自然は見事なまでにその偏りを循環によって解消しております。たとえば、

  • 膨張と収縮の循環による大宇宙の安定化。
  • 吸引と放射による素粒子の安定化。
  • 陰と陽の循環による生命の安定化。
  • 酸とアルカリの循環、酸素と二酸化炭素の循環、酸素と水素の循環などによる自然界の安定化。
  • 生態系の循環による自然界の安定化。
  • エネルギーと物質の循環による表現宇宙の安定化。

人類はこの自然の営みを模範とし、今日のような偏った営みから中庸への営みへと、一日も早く方向転換しなければなりません。このまま偏った営みを続ければ、間違いなく大きな代償を払わされるでしょう。苦しみとして・・・、悲しみとして・・・。

 貰うなら先に出すことです。受けるなら、先に放出することです。欲しいなら、先に与えることです。もし人類がこの循環の心を忘れなければ、この地球上に夢のような世界を築くことができるでしょう。

 

                                                   -93-