(4)偏らない生き方とは?

 中道、あるいは中庸という言葉を耳にしたことがあると思いますが、これは真ん中の道を歩みなさいという意味です。どちらにも偏らない生き方、それが中道に生きる(法則に生きる・愛に生きる・生命に生きる)姿です。なぜ中道を歩むことが大切かといいますと、真ん中にいれば心穏やかに生きられるからです。こんな体験はありませんか?。

 電車に乗った時、一番降りやすいのは出入り口付近です。しかし、出入り口付近は出入りが激しいので、押したり押されたりして大変です。また、一番奥にいては出るのに苦労します。真ん中にいれば、そう苦労しなくても出られます。

 高速道路には何車線もの道がありますが、どこを通れば一番安全でしょうか?。真ん中の道を走ることですね。特に知らない道を走る場合は、真ん中の道を走るのが無難です。なぜなら、右にも左にも車線変更しやすいからです。

 シーソーに乗ったことのある人は分かると思いますが、一番揺れるのは両端です。中心に寄れば寄るほど揺れは少なくなります。人生の荒波を乗り越えるコツも同じです。楽な道ばかり歩いていると、必ず厳しい道を歩かされることになります。「楽あれば苦あり」は真理なのです。


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バランスに生きることの大切さ。

 宇宙は寸分も偏らないバランスの下に運行されているわけですが、その象徴的姿が物質(陰)と生命(陽)とのバランスです。勿論地球も例外ではなく、昼と夜、運動と休止、晴れと雨、益虫と害虫、善玉菌と悪玉菌など、相反するもの同士がバランスを取り合っています。でもこれを知らない人間は、無謀な手段を使ってバランスを崩そうとします。薬を使って虫を殺す。雑草を殺す。悪玉菌を殺す。陰陽のバランスを崩し、害虫や悪玉菌を繁殖させたのは人間なのに、それが悪いと殺しにかかるのですから、彼らが暴れるのも無理はありません。彼らは、「あなた達のやっていることは間違っていますよ!、正しなさい!」と忠告してくれているのです。どんなものもバランスの樹の一員ですから、本来害虫や悪玉菌などいるわけがないのです。人間がバランスを崩すから、バランスを取り戻そうと彼らは反対の行動に出るのです。

 病気も同じです。通常私達の体内では、様々な菌がバランスを取り合って生きております。しかし偏った生活をしてバランスを崩すと、悪と思える菌の方が活発化するのです。でも人間はそれが悪いと、殺菌する、焼き殺す、切除する、まったく恩を仇で返しています。これでは根本治癒は不可能です。

 何事においてもバランスを保つことは、とても大切なことなのです。特にこれから話すことは重要ですので、ぜひ頭に叩き込んでおいて下さい。

 私達は食べ物からだけエネルギーを補給していると思ってますが、水からも空気からも補給しているのです。ただし補給しても、生命の自覚がなければエネルギーを完全燃焼させることができないのです。なぜなら、エネルギーは陰(地)陽(天)のバランスが取れ、始めて完全燃焼するようにできているからです。

 殆どの人は陰(物質・地・影)ばかりを意識し、陽(生命・天・光)を意識していません。だからエネルギーが低下し、病気や事故などの災厄に見舞われるのです。もし、生命の自覚を持ってエネルギーを完全燃焼させることができたら、もう災厄に見舞われることは無いでしょう。


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心の針を中心からずらしてはならない。

 生命の自覚を持った者は、けして偏った生き方をしません。偏れば苦しみが待っていることを知っているからです。だから彼らは、常に中道を歩んでいます。でもそのことを知らない人達は、楽な方へ楽な方へと偏った生活をしたがります。無理もありません。今の文明社会は、人間を堕落させる方へ堕落させる方へ引っ張っているのですからね・・・。

 お酒に呑まれる人、グルメ狂の人、ネオン街を徘徊する人、ギャンブルに手を染める人、娯楽や快楽にのめり込む人、暖衣飽食に酔いしれ肥満になったからと言ってサウナやエステに通う人など、快楽や快適を求めているのが現代人の姿ではないでしょうか?。だから健康を害したり、事件や事故などの災厄に見舞われたりするのです。不幸は偏った生活をした代償なのです。

 今人類は完全にお金や物に溺れています。お金や物を得ることが最大の幸せだと勘違いしているのです。領有権争い、資源の奪い合い、企業間の確執、隣人同士の不仲、家族の断絶、みなお金や物に目隠しされ生まれた不幸です。これを打開するには、大自然から生き方を学ばねばなりません。

 大自然のバランスの見事さを御覧下さい。

  • 生き物の左右上下のバランス性。
  • 生態ピラミットのバランス性。
  • 季節の移り変わりの安定性。
  • 重力の均衡性とエネルギーの均一性。
  • 中心磁場の絶対性。

 このように大自然の心は、常に中道を保とうとしています。その心を、人間は自然から学ばねばなりません。

 このような体験はありませんか?。ひいきのチームが負けた時、怒りがこみ上げてきて眠れなくなったことが・・・。これは想いの針が中心からずれた時に起きる現象です。想いの針が中心にある時は、光で心が満たされていますので穏やかな気持でいられるのですが、何かに囚われ想いの針が中心からずれると、イライラや怒りが込み上げてくるのです。

 現代人の殆どは、想いの針が中心からずれています。まっ暗闇とまではいいませんが、とても薄暗いのです。薄暗い所に蚊やハエが飛び交うように、薄暗い心の中にも邪悪な波動が飛び交うのです。事実、多くの人達が邪悪な波動に犯され、様々な災厄に苦しんでいるではありませんか。自殺や、凶悪犯罪や、事故など、すべて邪悪な波動が絡んで起きた災厄です。正常な人が、人を殺めることなどあり得ないのです。何十万分の一の確率で起こる事故が、頻繁に起きるわけはないのです。みな闇が闇を引き寄せた、波動の同調による災厄です。人の心が光で満たされていれば、このような事件や事故が頻繁に起こるわけがないのです。

 この宇宙には、天のエネルギーと地のエネルギーが存在するのです。もともとは一つなのですが、人間が天と地を分けることで、二つあるような状態を作ってしまったのです。今人類は、地のエネルギーだけを働かせているのです。片輪だけ働かせているから、つまずくのです。私達は、二つのエネルギーをバランス良く働かせなければならないのです。天と地のエネルギーをバランス良く働かせれば、あらゆる災厄、あらゆる不幸、あらゆる苦しみは、嘘のように無くなってしまうでしょう。天と地のエネルギーをブレンドさせ、地上に理想の世を築くことが人類の最終目標なのです。


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中庸・中道に生きるとは?。

 すでに述べたように人間には、物質(陰)の側面と生命(陽)の側面の二つの側面があるわけですが、殆どの人は物質の側面を重視して生きております。これは明らかに偏った生き方です。偏ればエネルギーの低下を招きますから、病気や事故などの災厄に見舞われるのは当然なのです。今人類が様々な苦しみに喘いているのは、欲の面においても、情の面においても、偏った生き方をしているからです。

 例えば、日本の資本家はまだましですが、欧米の資本家は庶民の何百倍・何千倍・いや何万倍もの富を独占しています。これは明らかに、エネルギー均衡の法則に反しています。エネルギーの多い中東地域に争いが絶えないのも、金持ちの周りに争いが絶えないのも、エネルギー均衡の法則に反しているからです。富(エネルギー)が偏れば、必ず波風が立ち争い事が起きるのです。

 中庸・中道の法則は絶対的法則ですから、この法則に逆らって幸せになれる人など一人もいないのです。だから法則に逆らいながら、"神様幸せにして下さい!"と祈るのは矛盾だというのです。幸せになりたかったら、どうか生命と物質をバランス良く生きて下さい。生命と物質をバランス良く生きるという意味は、"1日24時間の内、せめて4時間だけでも生命を意識して生きなさい!"、という意味です。(4時間瞑想すること)4時間物質から意識が離れていれば、寝ている時間と併せ12時間物質から離れていることになりますから、陰陽のバランスが整うのです。整えば光(エネルギー)が強まるため、物やお金や地位や名誉を求める欲望が薄らぐのです。

 偏らない生き方について述べさせてもらいましたが、要点は一つ、想いを中心からずらさないことです。すなわち、陰(物質)と陽(生命)をバランス良く生きなさい!、何事もホドホドでありなさい!、中道でありなさい!、ということです。


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