さて、病気の持つ意味を知りました。宇宙意志の目的も知りました。といっても、やはり病気にはなりたくないし、苦しい病気から生還したいのも人情です。では病気の直接の原因は何でしょうか? それが分かれば病気にならずに済むし、なっても治すことができるはずです。
病は『気』からと言われるように、病気は『気が』不足することによって起きているのです。『気』とはエネルギーのことですから、病気はエネルギー不足によって起きているのです。ではエネルギー不足になると、なぜ人間は病気になるのでしょうか?
私達は肉体が生きて肉体が働いていると思っておりますが、肉体は生きてもいないし働いてもいないのです。生きて働いているのは生命です。つまり、エネルギーが働いているのです。車がガソリンによって動くように、人間も生命エネルギーによって生かされ働かされているのです。だから生命力が弱くなれば、働きが鈍くなって病気になってしまうのです。老人や幼子や脆弱な人が、感染症にかかりやすいのはそのためです。
もう一つ、私達は薬が病気を治すと思っていますが、薬で病気が治ることはありません。薬は生命力(自然治癒力)を援助する補助的な働きをしているだけで、実際に病気を治しているのは生命力です。風邪を治しているのも、傷を治しているのも、みな生命力のお陰なのです。では、その生命力(エネルギー)を強めたり弱めたりしているのは何でしょうか?。
それは人の心です。想いです。考え方です。生き方です。たとえば、「怒り・ねたみ・そねみ・嫉妬・恨み・憎み・心配・恐怖・イライラ・過度の欲望」などの悪的思い、「年を取れば病気になるのは当然だ!」といった先入観、「人間は弱いもの、傷つきやすいもの、病気になりやすいもの、」といった暗示的思いが生命力を弱めているのです。このようなネガティブな想いを持つのは、自分のことをか弱い人間だと思っているからです。か弱い人間だと思えば、どうしてもエネルギーを低下させてしまうのです。
では、どうすればエネルギーを高めることができるのでしょうか?。
心に曇りを持っていると、宇宙エネルギーを閉ざしてしまいます。たとえ入ってきても、完全燃焼させることができません。エネルギーを完全燃焼させるためには、心の曇りを取り除く反省が必要なのです。
人生の過ちを反省し、二度と過ちを犯さないと堅く心に誓えば、心の曇りは取り除かれ光(エネルギー)が入ってきます。心から反省すると身体が軽くなったり気持が晴れ晴れするのは、心が光で満たされたためです。ぜひ、反省することをお勧めします。
私達は飲食物からだけエネルギーを摂取していると思っていますが、呼吸によって空気からも摂取しているのです。でもいくら摂取しても、ネガティブな想いを持っていてはエネルギーを完全燃焼させることができないのです。なぜなら、ネガティブな想いは光を閉ざしてしまうからです。(光は酸素のように燃焼効率を高める働きがある)反対にポジティブな想いは、光を呼び込みますので燃焼効率が上がるのです。明るく朗らかな人が病気になりづらいのは、そういった理由があるからです。もう一つ、
この地球の周りには、良い波動や悪い波動など様々な波動が飛び交っております。私達はその波動に、良くも悪くも影響を受けているのです。たとえば、良い波動を出していれば良い波動と同調して幸せがもたらされ、悪い波動を出していれば悪い波動と同調して不幸せがもたらされるのです。精神病という病気は、自分が出したネガティブな想いに悪的波動が同調して起きているのです。
このように私達の想いが、人生を大きく左右しているのです。ならば、良い思い、明るい思い、楽しい思いを持って生活しようではありませんか?。どうしてもネガティブな想いを消せない人は、次のような言葉でネガティブな想いを打ち消して下さい。
「ありがとう!、うれしいな!、楽しいな!、」
思いを軽んじてはなりません。思いは創造の力です。ぜひ良い思いを持って下さい。
環境も人生を大きく左右する要因の一つです。明るく清潔であれば幸せが、暗く不潔であれば不幸が・・・。さあ、明るく清潔な場所を選んで生活して下さい。また、明るい人達の多くいる所を選んで生活して下さい。というより、自分が明るければ波動の同調によって周りに明るい人達が集まってきますから、まずは自分が明るくなることです。
明るい所に蝶や蜂が飛び交うように、明るい想いを持って生きれば良い環境が整い、幸せな人生を送ることができるのです。
人間の本性は生命です。でも私達は、人間だと思っています。この人間という思いがエネルギーを低下させているのです。物質はエネルギーが低いのです。生命はエネルギーが高いのです。低い物質(肉体人間)を意識していて、どうしてエネルギーが高まりましょうか?。(物質文明が栄えると病気が増えるのはそのためです。)
さあ、常に「私は生命である!」と想って下さい。生命を意識していれば、間違いなくエネルギーが高まります。それも強く思えば思うほど、多く思えば思うほど高まります。
ぜひ、「生命」を意識して生きて下さい。本当の私達は生命なのですから・・・。
人生の思索を行う者に痴呆症はありません。神様が、本当の自分を知ろうとしている者の頭を狂わすわけがないからです。ですから痴呆症になりたくなかったら、人生の思索をして下さい。その者は、気付きと健康の二つの恵みが与えられるでしょう。
人生の思索を始めると、光が入ってくるのが体感できます。(反省する者も、感謝する者も、同じ体験をします)それは、本当の自分が側で手伝ってくれるからです。
人生の思索とは、
「人生は何のためにあるのか?」
「人間とは何か?」
「人の死とは何か?」など、疑問に思っていることを自分に問いかけることです。
そもそも人間がお金や物の虜になるのは、お金や物を得れば幸せになれると思い込んでいるからです。でも、どんなに沢山のお金や物を得ても虚しさが増すばかりで、一向に幸せ感は得られません。当然です。お金や物に意識を向ければ向けるほど、宇宙エネルギー(光)から遠ざかってしまうからです。
反対に、「神・生命・心・愛」に意識を向ければ宇宙エネルギー(光)に近づきますから、 幸せが得られるのです。ぜひ宇宙エネルギーを呼び込む、「神・生命・心・愛」に意識を向けるよう心掛けて下さい。
宇宙エネルギーは空気中に遍満しているわけですが、そのエネルギーを多く取り入れるためには、腹式呼吸が最良の方法なのです。常に腹式呼吸をしているとそれが癖になり、意識しなくてもエネルギーを取り込むことができるようになります。まずは寝る前三十回、起きてから三十回、から始めて下さい。コツを覚えると、自分に合った回数が分ります。
腹式呼吸をし、明るくポジティブに生きる者に病気はありません。ぜひ、腹式呼吸を癖にして下さい。
人間の中には偉大な生命力が宿っておりますので、本来ならエネルギーに満たされていて当然なのですが、多くの人は、ネガティブな生き方をしてエネルギーを閉ざしています。特に病人は不安や心配の思いが強いため、より多くエネルギーを閉ざしています。これでは病気が良くなるはずがありません。といっても、そう簡単にネガティブな想いを手放せないのが私達です。そこで宇宙意志は、ネガティブな想いから一時避難させる手段として、「睡眠」と言う特効薬を与えたのです。
なぜ眠ると鋭気が養われるかと言いますと、眠っている間ネガティブな想いから解放されるからです。ネガティブな想いから解放されれば、エネルギーが入ってきますので元気になるのです。だから睡眠を多く取ることは良いことなのです。といっても、惰眠は良くありません。なぜなら、浅い眠りは低い波動の世界と同調してしまうからです。また睡眠薬などで強引に眠らせるのも、浅い眠りになるので良くありません。心地よい音楽を聴くとか、自然に目を向けるとか、「生命」に思いを寄せるかすれば、自然に深い眠りに誘われますので、その方法をお勧めします。(深い眠りほど多くエネルギーを取り入れることができる)
無感謝の思いは光を閉ざし、感謝の思いは光を呼び込みます。感謝の思いは、宇宙エネルギーにつながる最良の方法なのです。
あなたの両親に、兄弟姉妹に、友達に、あなたの周りのすべての人達に、鉱物・植物・動物に、感謝して下さい。また自分の身体にも感謝しましょう。更に、過ちを気付かせてくれた病気にも感謝しましょう。
『ありがとう!、ありがとう!』の感謝の思いは光ですから、光が入ってくれば闇である病気は退散するしかないのです。どうか日々感謝の思いを持って生きて下さい。
エネルギーに善悪はありません。エネルギーを良くするも悪くするも、その人の想念の持ち方次第です。病気を意識することは悪い思いを持つことですから、悪いエネルギーが病巣に注がれ病気が促進されてしまうのです。といっても、痛んでいれば意識しないわけにはいきませんから、一時痛みをとる外的治療(薬や手術)も必要なのです。私が現代医療を否定しないのは、それなりの役割を果たしているからです。
反対にエネルギーを強めるには、「生命」を意識することです。つまり『私は偉大な生命である!』と常に意識し、その生命にすべてを委ねることです。生命を意識することは良いエネルギーを意識することですから、良いエネルギーが注がれ病気を退散させることができるのです。
人間は体を動かすことによって使命が果たせるよう出来ています。動けば人との出会いが生まれ、そこに様々なドラマが生まれ、様々な体験ができます。その体験が、人を大きく成長させるのです。また生理学的にいっても、適度な運動をすることは身体に良いのです。適度な運動は体内の気の流れを良くし、細胞を活性化させるからです。特に血液の濃い人は適度な運動が必要です。
きつい運動は避けて下さい。何でもそうですが、「適度、中庸、ホドホド」が宇宙の法則に適っているのです。
なぜ行動力のある人に病人が少ないかといいますと、意識が陽に傾いているからです。陽はエネルギーそのものですから、陽の意識を持っている人は、エネルギッシュなのは当然なのです。
陽の意識とは、積極的な意識、果敢に挑戦する意識、突き進む意識、動じない意識、やり抜く意識、何でも良く受け取る意識です。このような意識を持っている人は、エネルギーが高いので病気になりようがないのです。
どうか行動力のある人、積極的な人になって下さい。その人は病気になることはありません。
私達の体は、何を食べてもエネルギーに変わるよう出来ております。しかし現代社会の食生活は、一物すべてを食べておりません。食べづらい部分を捨てているのです。一物一価といって、本来食べ物に捨てる部分は無いのです。どんな食べ物も丸ごと食べれば、それだけで十分栄養が摂れるようになっているのです。その証拠に昔のエスキモー人は、魚や獣を丸ごと食べていたので、野菜や果物など食べなくても健康でいられたのです。その意味からいえば何を食べても良いわけですが、先ほどもいったように、現代社会の食生活では食べづらい部分を切り捨てているので、一物一価になっていないのです。だから適数な種類の食べ物を、適量摂る必要があるのです。
食べ過ぎるのは良くありません。食べ無いのも良くありません。また辛すぎるのも、甘すぎるのも、濃すぎるのも、脂っこすぎるのも、良くありません。宇宙法則である「中庸・中道」から逸脱しているからです。
また楽しみも、極端な快楽は良くありません。なぜなら、楽は苦の対極にあるからです。麻薬はその典型的事例です。運動も食事も楽しみも、ホドホドが良いのです。エネルギーはバランスが取れた時、一番高くなるようなっているからです。
さて、宇宙エネルギーを高める方法について述べてきましたが、私がこの12ケ条の実践を勧める理由は、真理の面においても、実生活の面においても、一石二鳥、いや三鳥も四鳥もの良い効果を生み出すからです。要するにエネルギーを高める12ケ条の実践は、「病気にならない実践」であり、「病気を治す実践」であり、「実生活を整える実践」であり、「人生の課題を克服する実践」ともなるのです。だから12ケ条の実践を続ければ、悪い原因を良い原因に置換えることができるので運命が良くなるのです。
人は思いもよらぬ不幸に出会うと、動揺し、心配し、殆どの人がネガティブな想いに傾いてしまいます。これでは状況が悪くなるばかりで、何の解決にもなりません。状況を改善したければ、悪い部分だけを見るのではなく、悪い部分の背後に息づいている良い部分を見るようにしましょう。不幸に出会った時、次のように考えて下さい。
「意味の無い不幸は無いのだから、この不幸には必ず意味があるはずだ!」と・・・。きっと心が安らぐはずです。安らぎが戻ったら、では不幸は私に一体、
○何を求めているのだろうか?
○何に気付きなさいといっているのだろうか?
○何を望んでいるのだろうか?
○何を正しなさいといっているのだろうか?
○何をどうしなさいといっているのだろうか?
と、自分に問いかけて見て下さい。自分の中から必ず回答が見付かるはずです。もし回答が得られない場合は、先の12ケ条の中から見つけて下さい。
私は平々凡々の人生を歩んでいる人より、苦難の人生を歩んでいる人の方に喝采を送ります。なぜなら、人は苦難の中でこそ大きく飛躍できるからです。たしかに見た目には、波風の無い人生の方が幸せそうに見えるかも知れません。でも波風の無い人生に、一体何の意味があるというのでしょうか?。人は苦しめば苦しむほど大きく成長できるのですよ!。これは作用と反作用の法則からいっても間違い無いことなのです。だから病気になったからといって悲観するのではなく、これは自分を大きく成長させるチャンスだとポジティブに考え、凶を吉に変えることです。
「宇宙意志は、決して意味の無い苦しみは与えないのですから・・・。」